思い起こせば昨年春はすごかった…。渚釣りで連日のように沢山のクロダイが釣れました。しかも釣れるのは大型ばかり。人生初クロダイを手にされたお客さまも多かったです。『こんな夢のようなクロダイフィールドがお店の目の前にあったなんて!』と驚きの毎日でした。そんな状態が2ヶ月ほど続いたあと、それまでの絶好調が嘘のように一瞬でしぼんでしまったのでありました…。
分からないことが多いクロダイの習性、そして渚釣り。比較可能な過去データの蓄積が無く、昨年春の状態が特別だったのか、それとも周年変動・季節変動の範囲内なのか、いまだに分からないことだらけです。私自身、限られたスケジュールの中で、やりたい釣り・行きたい釣り場がありすぎて、一年を通して渚釣りをフォローすることはできませんでした。しかも今年初めに利き腕の右ひじを痛めてしまい、コマセの投入がままならなかったことも響きました。
最近になってようやくひじの痛みもだいぶん癒え、渚釣り用の超高比重コマセの遠投ができるまでに回復しました!しかもここ数週間、渚周辺でクロダイが上がり始めたこともあって、11/15(日)は久しぶりに渚釣りに出かけてみました(^^)/
スタッフKの出勤を待って速攻で釣り場に向かい、実釣をスタートしたのは12:30頃でした。右ひじの状態を確かめながら徐々にコマセを打つ距離を伸ばし、25m~30m付近にポイントを作るイメージで攻めてみました。今回持参した付けエサはサナギとコーンのみ。どちらもクロダイの大好物ですから、食い気があるクロダイが回遊してきたときに『ハリにエサが残っている』ということを最優先しました。オキアミの方がアタリの回数は多いものの、空針を流すリスクが高いと判断したのです。
『しばらくは様子見、ポイント作りに専念しよう。』と思い、アタリが無くてもコンスタントに仕掛けを打ち返し、コマセもピンポイントで入れ続けました。そうこうするうち後方から『あれ~、野崎さん何サボってんの!!』と聞きなれた声が!振り向くとそこには黒鯛倶楽部の沢村さんの姿が。『あらら、見つかっちゃいましたか(^_^;)』と私。『まさかここは誰もいないと思ったけどなぁ…』と沢村さんは苦笑いしていました^^
そのまま沢村さんは私の左隣に入り一緒に竿を出すことになりました。最近沢村さんはサヨリ釣りに浮気していたそうで、『クロダイ釣りの感覚が戻らないよ~。』と言っていました。しかしそこはクロダイ釣りの重鎮。仕掛けの投入→コマセの投入→アタリを待つ所作→仕掛け回収の一連の動作は熟達の極み!!やっぱり上手だなぁと思いながら、横目で邪魔にならないように観察させて頂きました(^^)/
沢村さん合流後、コーンにフグと思しきアタリが出始めました。『フグ地獄はやだなぁ…』と危惧していると、逆にフグのアタリが遠のきました!単に活性が落ちただけなのか、それとも本命のクロダイが寄ったサインなのか。アタリが止まって40分ほど経った15:35、前触れも前アタリも何もなくいきなり棒ウキがズボッと消し込みました!!
本来ならウキを消し込んだときは一呼吸おいて合わせた方が良いのですが、この時は反射的にアワセを喰らわせていました。ゴン、という感じで魚がヒット!!本日の初ヒットに興奮しながらやりとりしていると、見えてきたのはギラッとヒラを打つ本命の姿!!沢村さんから『おめでとう!やっぱり居ましたね~!』と声を掛けてもらいながら取り込んだのは38cm765gのクロダイでした!(^^)!
納竿間際の16:30頃には、やはりコーンにアタリが出て大きな何かがヒット!!クロダイのようには首を振らずやたら重い。途中で海底にへばり付くような挙動を見せたところで正体が判明。沢村さんと『エイっぽいですね。でも一応姿は見ましょう!』と話しながら時間を掛けて浮かせるとやっぱりエイ!『まさかの座布団ヒラメの可能性も1%位あるかも』と思ったのですが、そんな都合よく行きませんでした。
沢村さんも一発クロダイらしき魚を掛けたんですが、これはよそ見をしていてアワセが効かなかったようで残念ながらハリ外れでバラシ…。渚周辺にもクロダイが回遊している(住み着いている)ようなので、今後もちょくちょく追いかけてみようと思います!!お楽しみに!!
【今回の私の全釣果】
クロダイ38cm765g
【実釣時間】
12:30~16:40